ESG、SDGsと結びつき、持続可能な社会の実現に貢献する機密文書処理
持続可能な企業経営や投資活動の指標として注目されるESG
グローバル経済の中で「持続可能性」は、企業経営や投資判断の重要な要素ですが、それを測る基準として注目されているのが「ESG」です。ESGはEnvironmental(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)の頭文字を取った言葉で、これら3つの要素を考慮した企業経営や投資活動のことを言います。
国連が2015年に採択したSDGsは17の目標で構成されますが、この中にはESGと重なるものもあります。ESGの取り組み例を要素別に見ると、
環境:温室効果ガス排出量削減、再生可能エネルギーの利用、廃棄物の減少やリサイクル
社会:適正な労働条件の順守、ハラスメント防止、労働者の安全性の確保
ガバナンス:取締役会の独立性の担保、ステークホルダーとの対話、情報開示の透明性
などがあり、他にも様々な課題とその解決に向けた対策が考えられます。
企業がESGに配慮した経営を行うことは、結果的にSDGsの目標達成につながり、ESGとSDGsは切り離せない関係にあります。また、企業のESGへの取り組みを評価して投資先を選定するのがESG投資で、新しい視点からの投資手法として注目されています。
政府も循環経済の促進と再生材の安定供給に取り組む
2025年11月、再資源化事業等高度化法(資源循環の促進のための再資源化事業等の高度化に関する法律)が施行され、2026年4月からは改正資源有効利用促進法(資源の有効な利用の促進に関する法律)が施行されます。ESGへの関心の高まりとリンクするかのようです。前者はサーキュラーエコノミー(循環経済)の促進が目的、後者では高品質な再生材の安定供給と脱炭素化の両立を目指しています。いずれも再生材の利活用がテーマですが、次項からは当社と密接に関連する「古紙」をめぐる課題と今後について考えていきましょう。
古紙の価値が高まる中、「機密文書」が製紙業界の関心を集める
日本では紙のリサイクルシステムが確立され、また、新型コロナウイルスの流行を機にライフスタイルも変化して紙からデジタル化への移行が加速。紙の生産量は減少し、古紙の発生量も減少傾向にあることから、結果として古紙の価値が高まっています。
こうした中で製紙業界の関心を集めているのが「機密文書」です。機密文書には企業にとって非常に重要な情報が含まれますが、一方で進展するデジタル化は、情報漏えいという危険性もはらんでいます。企業は常にサイバー攻撃の標的になる可能性があり、サーバーに侵入されれば機密情報が拡散し、業務停止、金銭要求、風評被害など深刻な打撃を受けます。
こうしたことから、企業では紙での情報管理が見直されています。徹底した管理は必須ですが、取り組み次第では機密文書の扱いがガバナンスの担保だけでなく、廃棄物処理の観点からもESGにつながります。製紙業界にとっても、機密文書処理への貢献は新たな原料確保手段として有望です。

機密文書を確実に処分し、リサイクルも可能な「溶解処理」
機密文書の廃棄にはシュレッダー処理や破砕処理がありますが、最も確実性の高い方法が「溶解処理」です。これは、文字通り書類を溶解して処理するので、文書を完全に抹消することができます。溶解処理は、水などの液体に紙を投入して攪拌し、紙の繊維をほぐして溶かします。処分したい文書を箱に詰めて専門業者に渡すだけなので、手間もかかりません。しかも、処理された紙はリサイクルされ、別の紙製品などに生まれ変わるので、環境にも配慮された方法です。 また、焼却処理のように二酸化炭素が排出されることもありません。
注意しておきたいのは、搬送時から廃棄処理されるまでのセキュリティー。紙のトレーサビリティ(処理フローの見える化)は、リサイクル紙のライフサイクル全体でその軌跡を追跡するプロセスです。収集から処理、最終製品まで、すべての段階が記録・管理されることで、機密文書のリサイクル品質を高度に保つことができます。
当社の機密文書処理は、製紙メーカーによる直接溶解処理を中心に展開し、処理後は間違いなく製紙原料として再利用。QRコードを利用したセキュリティー高レベルを実現しています。ぜひご相談ください。