自動フォークリフトAGFの最新活用事例と今後の可能性
AGFは物流業界や製造現場の課題を解決する革新的技術
深刻な労働力不足、労働環境の改善、eコマース(電子商取引)の進展で急増する取扱量への対応など、今、物流業界や製造現場は様々な課題に直面しています。これらの課題を解決するツールとして急速に注目度を高めているのが、「AGF」「AMR」と呼ばれる自動機です。
無人搬送フォークリフトAGF(Automated Guided Forklift)、自律走行ロボットAMR(Autonomous Mobile Robot)の導入は、次のようなメリットが考えられます。
- 人手不足(主にフォークリフトオペレーター不足)の解消
- 労働環境の向上による労働災害リスクの減少
- 24時間稼働による生産性(作業効率)の向上
- 作業の安定化実現による誤配送の減少
- 人件費の削減とコスト効率の向上
現場採用が広がりを見せるAGFの新たな取り組み事例を見ていきましょう。
トラックへの積み込み・荷下ろしをAGFで自動化
AGFはトラックへの積み込みも自動化させています。2024年、花王株式会社は少量多品種を生産する工場でAGFによるトラックへの積み込み作業の実用化に成功しました。花王が導入したのは「トラック荷役対応自動運転フォークリフト」。開発した株式会社豊田自動織機によれば、路面や柱など周辺環境に特別な工事や機器を設置しない半屋外の環境下での積み込み作業を自動運転フォークリフトで実施・成功したのは、国内初とのことです。
また、トヨタⅬ&Fカンパニー(豊田自動織機の社内カンパニー)は、トラックの到着から荷下ろし、倉庫保管を一貫自動化する実証実験を加速させ、トラック輸送の課題の一つとされるトラック待機時間の削減を目指しています。
出典
AGFとエレベーターが連携して多層階への垂直移動を実現
都市型倉庫や多層階の工場では、従来の平面利用から垂直利用へとAGFの展開が進んでいます。中国Multiway Robotics社の小型パレット搬送専用AGF「Multiway X1」は、エリアごとの移動も簡単に設定可能なため、倉庫間の搬送、貨物の整理など、自動的に行うことができます。
また、東京ロジファクトリー株式会社は2024年、川越物流センターに株式会社ハクオウロボティクスの開発したAGF「Auto Fork」を導入。AGFとエレベーターとの連携を実現した運用を行っています。エレベーター連携には株式会社Octa Roboticsが開発したロボット連携システム「LCI」が採用されています。
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異業種での活用が進み、屋外にも活躍の場を広げる
技術の進歩に伴い、AGF・AMRは異業種でも活用されるようになりました。食品業界や化学業界では-25度クラスの厳しい条件下での衛生管理が求められますが、AGFは人が長時間立ち入って作業するのが困難な環境でも、コンベア代替搬送などを行ってくれます。

用途は屋外にも拡大しています。株式会社 Piezo Sonicが開発した「Mighty-D4」は、乗り越え性能と走破性を備えた屋内外対応の搬送・検査用AMR。水を使う工場や路面が濡れている状況、屋外での水たまりやぬかるみのほか、水没エリアでも走行可能です。
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脱炭素社会の実現に向け、産業界のDX化を支える
今、AGF・AMRをはじめとする自動機は電動(EV)化が進み、稼働の合間に自動充電を行うことでバッテリー交換の手間を排除した完全無人運用が標準化しています。脱炭素社会・サステナブル社会が進展する中、自動機は今後も様々な業界でDX(デジタルトランスフォーメーション)化を支援するツールとしての活用が期待されています。
進化するAGF、AMRにつきまして、活用シーンに応じた様々なご提案をさせていただきます。