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「プラから紙へ」の転換が世界規模で活発に。新素材も続々登場

「プラから紙へ」の転換が世界規模で活発に。新素材も続々登場

プラスチックごみの解決は、海洋国家・日本の大きな課題

国連と連携する国際的な研究組織「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)」は毎年、各国のSDGs達成状況を示すランキングを発表しています。最新の2025年度版によると、日本の達成度ランキングは167カ国中19位。前年から1ランク下がりました。

まだまだ課題は山積ですが、なかでも海洋国家・日本にとって解決すべき問題があります。SDGsの17の目標で14番目にあげられている、「海の豊かさを守ろう」です。

海洋ごみは海岸に打ち上げられた漂着ごみ、海を漂う漂流ごみ、海底に沈む海底ごみに類型化され、その大半がプラスチックです。環境省は2019年に「海洋プラスチックごみ対策アクションプラン」を策定し、廃棄物回収・適正処理、ポイ捨てや流出防止、流出ごみの回収などに取り組んでいます。しかし、環境省によれば日本からは年2万~6万トンのプラスチックごみが海洋に流出しており、問題の解決は道半ばという状況です。

環境問題の解決に貢献する“商材の紙化”がビジネストレンドに

とはいえ、世界は決して手をこまねいているわけではありません。取り組みの一つが、プラスチックから紙への転換です。プラスチック製品は再生不可能な石油や天然ガスなどの化石燃料由来で、生産時にも焼却処分時にも地球温暖化の原因とされるCO2(二酸化炭素)を大量に発生させます。

一方、紙製は再生可能な森林資源が原料です。リサイクルも容易で、土壌での自然分解も可能。このため紙製の製品は地球環境への負荷を最小限に抑えられます。石油の消費量が抑えられるので資源の枯渇にも貢献し、海洋汚染を引き起こすリスクもプラスチック製に比べ低減されます。

「プラから紙へ」の転換はすでに始まっており、食品メーカーがパッケージ素材を、カフェチェーンがストローを、コンビニエンスストアが容器を、それぞれプラスチック製から紙製に切り替える動きが進み、身近な商材から始まった紙化は一つのビジネストレンドにもなりつつあります。

大王製紙株式会社でも、環境にやさしいヒートシール原紙「FSエリプラヒートシールバイオ」を開発。同製品は環境省のホームページでも、プラスチックから紙化された環境素材として紹介されています(plastics-smart.env.go.jp/case/4266/)。

TKKの挑戦――プラスチックのような。柔軟な成型可能素材「エリプラペーパー」

当社では、紙を加工・成型することで、容器やパッケージなどプラスチック素材の代替となる新たな環境配慮商品の開発を目指しています。ここでは新たな環境容器の開発として、「エリプラペーパー」の取り組みをご紹介しましょう。

エリプラペーパーは厚い原紙です。従来、厚紙を容器のような形状に成型することは困難とされ、実用例はあまり聞かれません。そのため完成すれば、お客様にとって優位性に富んだ魅力ある商材になるはずです。当社では加工会社と協業して実用化に向けた取り組みを進めています。今(2025年8月時点)はパッケージへの成型がある程度まで進んできましたが、精度や仕上がりにまだ課題があり、よりよいものにするため改善中です。

エリプラペーパーによる容器成型が完成した際には、プラスチックのような柔軟な成型可能素材をご提案することが可能です。

「エリプラペーパー」については、是非当社へお問い合わせください。

積層方式の成型にもトライアル中。乞うご期待!

また、紙を何層にも重ねる(積層)別の成型にも取り組んでいます。積層しながら圧力をかけて成型加工を行うもので、積層することによってパッケージの厚みの自由な調整が可能になり、利用価値の広がりが期待できます。この積層方式に薄い紙を使用すれば、積層枚数により薄い容器を成型する事も可能となります。

こちらも現在積層成型機能を有した協業先に対して、より薄くて加工に耐え得る様々な原紙を素材として提案しています。現在は細かな厚みも設定出来る、新たな容器の開発にも取り組んでいます。

脱プラへの取組みについてはこちら

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