ダンボールで暮らしをもっと豊かに
お天気とにらめっこするダンボール関係者
雨傘(日傘)を準備したり洗濯物の外干しを諦めたり。1日の生活習慣を毎朝の気象情報で決めている人は少なくないでしょう。
気象の影響を受けるのは生活者だけではありません。実は、ダンボールの需要もお天気に左右されるのです。理由は、野菜や飲料を運ぶにはダンボールが必要だから。天候不順が続けば野菜の生育が遅れて出荷量が減るので、ダンボールの需要は低くなります。また、暑さが続けば飲料を求める人が増えるので、ダンボールの需要は高まります。
そんなわけで、ダンボールに関わる人は多かれ少なかれ、日々の気象情報に一喜一憂しているのです。
リサイクルシステムが確立。回収率は95%以上
そんなダンボールは、ほぼ100%リサイクル可能な包装材です。実際、日本のダンボール回収率は95%以上を誇ります。高いリサイクル率を支えているのが、家庭や企業が取り組む分別処理。そして、古紙回収・製紙・ダンボール製造の3業界が一体で取り組むリサイクルシステムです。ダンボール業界ではさらにリサイクルを促進する取り組みとして、ダンボールにリサイクルマークを入れています。
これだけリサイクルが進むダンボールですが、もしも放置してしまったとしても、環境に悪影響を与えることはありません。ダンボールの主原料は古紙・パルプと糊。糊の原料はコーンスターチ、つまりトウモロコシです。すべての原料が天然素材なので、捨てられてもすべての材料は最後には土に還ります。
時短やコストダウンにも貢献
物流の2024年問題が話題ですが、ダンボールはこの問題にも大きく貢献しています。1枚のダンボールには無数の切れ込みが入っていて、それを折るだけでダンボール箱は完成します。プラモデルみたいですね。
とある企業の試算では、梱包にかかる時間はわずか20秒(分ではありません!)なので、1カ月で70時間、1日7時間労働として10日分相当の作業時間が短縮可能になります。輸送・保管にかかる費用も5分の1に削減されるので、金額にして年間10億円(!)のコストダウンになります。
オリンピアンがダンボールベッドでリラックス
引越しやネットショッピングの梱包用品、家具や家電製品などの包装用品として目にすることが多いダンボール。水にも強いので生鮮食品を運ぶこともできます。
近年ではさらに用途が拡大しています。オリンピックでは2021年の東京大会に続き、2024年のパリ大会でも選手村の寝具としてダンボールベッドが採用されました。その他、災害時のベッド、ダンボール製の家具や玩具、使い捨てのワンウェイ荷役台等々、包装・梱包以外に使い道は広がるばかりです。
代替用途の拡大が地球を救う?
国連のグテーレス事務総長が「地球が沸騰化している」と警告したのは2023年7月。2024年も世界は猛烈な暑さに見舞われ、日本列島も過去最多となる35℃以上の猛暑日を記録しました。気温上昇の要因は言うまでもなくCO2(二酸化炭素)などの温室効果ガスの抑制が進まないことです。
その点ダンボールは他の紙類に比べて生産に伴うCO2排出量が少なく、紙類の中では地球温暖化に対する影響が小さい資材です。
私たちにできることは、少しでもCO2の排出を抑えることです。ダンボールは天然素材で環境に優しく、CO2排出抑制にも貢献します。従来用途の代替としての需要が高まれば、地球は今よりも暮らしやすくなるかもしれません。
そんな日が来ることを、ダンボール関係者は気象情報以上に楽しみにしています。
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